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「さすがの人気ぶり」トヨタ『GRカローラ』を英国生産へ、安定供給への期待高まる

  • 《写真提供 トヨタGAZOOレーシング》
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  • 《photo by Toyota Europe》
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トヨタモーターヨーロッパは、2026年からトヨタモーターマニュファクチャリングUK(TMUK)で、高性能ハッチバック『GRカローラ』の生産を開始すると発表した。これに合わせて国内SNSでも「世界中の欲しい人にしっかり届くといいですね」と期待の声が寄せられている。

GRカローラは、「カローラのスポーツカーとしてのDNAを呼び覚まし、顧客を虜にするカローラを取り戻したい」とのモリゾウこと豊田章男会長の強い想いのもと生み出されたモデルだ。2022年のGRカローラ発表後も、モータースポーツ参戦を継続しながら改良を続けている。

現行モデルは日本では今年3月に発売した「進化型」モデルで、8AT(GR-DAT)が598万円、6MTが568万円。いずれも4WDとなっている。

スーパー耐久シリーズなどのモータースポーツに参戦する中で得た学びを生かし、高速コーナーでの旋回性能、加速性能や冷却性能などを改良したほか、『GRヤリス』改良新型にも採用した新開発8速ATのGAZOO Racing Direct Automatic Transmission(以下、GR-DAT)を追加設定。限界領域および日常使いにおいても「ずっと乗っていたくなる野性味」を追求した。

旋回性能の進化では、前後ショックアブソーバーにリバウンド側で作動するスプリングを内蔵し、旋回時の車両姿勢と内輪の接地荷重特性を改善。リヤアクスルの回転中心であるトレーリングアーム取付点を上げることで加速時のリヤの沈み込みを低減し、安定した姿勢でのコーナーリングを実現。

加速性能の進化では、スポーツ走行でのエンジン使用領域を分析し、中速域でのエンジントルクを現行型に対して30Nm増加させ、最大トルクを400Nmまで高めた。GR-DATを搭載することで、ドライバーの意図を反映する変速を実現した。このほかにも冷却性能と空力性能、減速性能の向上など、改良ポイントは多岐にわたる。

今回、TMUKが新しい生産拠点として選ばれたのは、顧客により迅速に車両を生産・納車するためのトヨタのグローバル生産体制最適化の取り組みを反映したもの。また、TMUKとそのスタッフ、サプライチェーンの能力、そして英国内の深いモータースポーツ文化と技術基盤も評価されたという。

2024年からTMUKチームと主要サプライヤーがプロジェクトについて通知を受け準備が進められており、最初の車両は2026年に生産される予定だ。

今回の発表に、X(旧Twitter)では「いいですね、さすがの人気ぶり」「これで供給台数が増えますね!」「世界中の欲しい人にしっかり届くといいですね」といったコメントが集まっている。特に、GRカローラの安定供給とさらなる展開に期待を寄せる人が多く見られた。

また、「こうなるとまだ数年は売ってくれるかなぁ、パーツとかいろいろ増えるといいね」といったコメントも寄せられており、今や希少種となりつつあるMT車で、かつ内燃機関スポーツの存続に期待するユーザーも少なくない。

なお、TMUKで生産されるモデルの販売市場、生産台数、投資額の詳細については後日発表されるとのこと。