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BMWの新コンセプトカー「スピードトップ」、シューティングブレーク風デザインで限定生産へ
BMWは、イタリアのコモ湖畔で開催される歴史的な車の祭典「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ2025」において、新しいコンセプトカー『BMW コンセプト・スピードトップ』を発表した。このモデルは後に70台限定で販売される予定だ。
BMWグループデザイン責任者のエイドリアン・ファン・ホーイドンク氏は「真のBMWは静止していても躍動感と優雅さを放つ。BMW コンセプト・スピードトップはそのプロフィールが特徴的で、自動車業界では非常にユニークなものだ」とコメントしている。
この新型車は、スポーティなツーリングを再解釈し、シューティングブレークの優雅さとユニークなプロポーションを融合させたデザインが特徴だ。フロントエンドのV字型のシャークノーズデザイン、スリムなフロントライト、イルミネーション付きのキドニーグリルが、独特の存在感を与えている。
外装では、ボンネットから屋根を通ってリアスポイラーまで続く中央のスパインラインが、ダイナミックなツーリングプロポーションを生み出している。屋根の色は「フローティング・サンストーン・マルーン」から「フローティング・サンダウン・シルバー」へのグラデーションとなっており、このシェイプを強調している。
内装は細部にまでこだわりが見られ、伝統的なブローグスタイルのディテールが革張りの表面を強調。2トーンのレザーアップホルスタリーが、インテリアのダイナミックな部分と機能的な部分のコントラストを生んでいる。外装の視覚的に印象的な屋根のスパインラインは、2トーンレザーのヘッドライナーに光のビームとして反映され、雰囲気のある間接照明を提供している。
トランクも革で覆われ、ブローグスタイルの穴飾りで洗練されている。荷物室は2つのセクションに分かれており、大きな荷物も収納可能だ。BMWグループのディンゴルフィング工場のマニュファクトリーワークショップの専門知識により、外装と内装の精巧な職人技を実現した。
性能面では、BMWが現在提供する最も強力なV8エンジンを搭載している。
BMWブランド・製品管理上級副社長のベルント・ケルバー氏は「昨年のBMWコンセプト・スカイトップの発表は、愛好家や自動車愛好家の間で大きな熱狂を生み出し、50台の厳密に限定された生産につながった。この肯定的な反応のおかげで、今年はBMWコンセプト・スピードトップも70台の限定生産シリーズで提供することを決定した」と述べている。