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BMW『M2レーシング』、ニュル24時間レースで発売前の最終耐久テストへ
BMWモータースポーツは、新型入門レーシングカー『M2レーシング』が6月21~22日にドイツで開催される「ニュルブルクリンク24時間レース」において、販売開始前の最終耐久テストを実施すると発表した。
このテストには、ベルギー人ドライバーのウゴ・デ・ワイルドとシャルル・ウィーツ、そして車両の開発テストに当初から関わってきたドイツ人ドライバーのイェンス・クリングマンという3人のBMW Mワークスドライバーが起用される。さらに、ニュルブルクリンクでの豊富な経験を持つレーサーであり、モータースポーツジャーナリストでもあるミヒャエル・ブロイティガム(ドイツ)も加わる。車両の運営はFKパフォーマンス・モータースポーツが担当する。
BMW M2レーシングはすでに3万km以上のテスト走行を完了しており、2026年シーズンからBMW Mモータースポーツのカスタマーチーム向けに理想的なエントリーレベルのレースカーとして提供される予定だ。今回の最終テストでは、SP3Tクラスに参戦し、耐久レースの過酷な条件下でドライバーとチームによる徹底的な検証が行われる。
クリングマンはBMW M2レーシングの開発の全段階に積極的に関わり、車両の発売準備において重要な役割を果たしてきた。デ・ワイルドは最近ニュルブルクリンク北コースの走行許可を取得し、今回が24時間レース初挑戦となる。ウィーツは2024年に総合3位に入賞しており、今回はGT3シートからBMW Mモータースポーツの重要なテスト任務に移行する。ブロイティガムは多くのレースカーを駆った経験を持ち、その豊富な知識を活かしてBMW M2レーシングにジャーナリスト的視点をもたらす。
FKパフォーマンス・モータースポーツは2024年のニュルブルクリンク・エンデュランス・シリーズでの初テストレースから車両を担当しており、2025年の予選と24時間レースでも再び運営を担当する。今週末の予選ではウィーツ、デ・ワイルド、ブロイティガムが交代でステアリングを握り、24時間レースではクリングマンも加わる予定だ。