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トヨタ「bZ4X」が『bZ』に車名変更、米国モデル改良で出力と航続がアップ

  • 《photo by Toyota》
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トヨタ自動車は、電動SUV『bZ4X』の改良新型を今秋、米国市場で発売すると発表した。今回から、米国仕様は車名が『bZ』に変更される。改良新型bZは、航続距離、出力、充電性能、デザインなど多岐にわたる改良を施した。

最大の進化点は、新たに提供されるXLEフロントホイールドライブプラス(FWDプラス)モデルと、XLEオールホイールドライブ(AWD)、リミテッド(FWD/AWD)グレードに搭載される大容量リチウムイオンバッテリーだ。新バッテリーの総容量は最大74.7kWhとなり、フル充電時の航続距離はメーカー推定で最大314マイル(約505km)に達する見込み。また、XLE FWDモデルには57.7kWhバッテリーも選択可能となる。

また、bZは北米充電システム(NACS)充電ポートを採用し、全米数千カ所の高速充電ステーションへのアクセスが可能になる。理想的な条件下でDC急速充電を使用した場合、バッテリー容量10%から80%までの充電が約30分で完了する。さらに「プラグ&チャージ」機能も採用され、対応充電ネットワークでの自動認証が可能となり、複数の充電アプリケーションを使い分ける必要性が軽減される。

パワートレインも大幅に強化された。トヨタの小型・軽量・高効率eアクスルは、炭化ケイ素(SiC)半導体を採用することで出力が向上。AWDモデルでは出力が50%増加して合計338hpとなり、0-60mph(約96km/h)加速は4.9秒を実現。FWDモデルも出力が従来の201hpから221hpに向上している。

外観デザインも刷新され、フロントフェイシアとライティング要素に微妙な改良が加えられた。スリムなLEDデイタイムランニングライトがスリークなハンマーヘッドフロントエンドに統合され、フロントオーバーフェンダーも再設計されている。

内装では、2つのフロントワイヤレス充電器を備えた最適化されたコンソールレイアウトと、14インチのトヨタオーディオマルチメディアタッチスクリーンを搭載したスリム化されたダッシュボードが特徴だ。ソフトタッチ素材の採用でプレミアム感が向上し、64色のカスタマイズ可能な間接照明がキャビン全体に配置されている。