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トヨタと兄弟、プジョーの商用EVバンは航続330km…ブリュッセルモーターショー2023出展へ
プジョーは1月10日、商用EVバン『eエキスパート』(Peugeot e-Expert)を1月13日、ベルギーで開幕するブリュッセルモーターショー2023に出展すると発表した。
◆ベース車両のエキスパートはトヨタ向けにもOEM供給
eエキスパートは、プジョーの主力商用車のひとつ、『エキスパート』のEVバージョンだ。プジョーのエキスパートは、兄弟車のシトロエン『ジャンピー』とともに、ステランティスのフランス・バランシエンヌ工場で生産されている。
また、プジョーのエキスパートは、2013年の半ばから、トヨタ向けに『プロエース』として、OEM供給されている。プロエースの生産も、ステランティスのフランス・バランシエンヌ工場で行われている。
プロエースは前後にトヨタのエンブレムが装着されるほか、フロントバンパーやグリル、ヘッドライトのデザインも、プジョーのエキスパートとは異なる。プロエースには、EVの『プロエース・エレクトリック』も用意されている。
◆モーターは最大出力136hp
eエキスパートには、最大出力136hp、最大トルク26.5kgmを発生するモーターを搭載する。最高速は、リミッターによって130km/hに制限される。電動車向けのモジュラー車台「EMP2」をベースにしている。
バッテリーはリチウムイオンで、車両の床下にレイアウトされた。これにより、室内と積載スペースは内燃エンジン搭載車と同等とした。さまざまな顧客のニーズに合わせて、 2種類のサイズのバッテリーを用意している。バッテリーの蓄電容量は50kWhと75kWhの2種類。1回の充電での航続は、50kWhバッテリー搭載車が230km、75kWhバッテリー搭載車が330km(いずれもWLTPサイクル)となる。
eエキスパートは、最大出力100kWの急速充電に対応する。最大出力100kW急速チャージャーを利用した場合、バッテリー容量の8割を充電する時間は、50kWh仕様が30分、75kWh 仕様が45分だ。
◆3種類の長さのボディを用意
eエキスパートには、内燃エンジン搭載のエキスパートと同じく、コンパクト、スタンダード、ロングの3種類のボディが用意される。全長はコンパクトボディが4600mm、スタンダードボディが4950mm、ロングボディが5300mm。ホイールベースは、3275mmとした。荷室の容量は、コンパクトボディが5.3立法m 、スタンダードボディが6.1立法m、ロングボディが6.6立法m。最大積載量は1226kg とした。最大牽引能力は1000kgだ。
可変速度リミッター付きのクルーズコントロール、Apple 「CarPlay」とグーグル「Android Auto 」対応の7 インチの静電容量式カラータッチスクリーン、2 時間の連続運転後に発せられる「コーヒーブレーク アラート」が全車に標準装備された。
上位グレードには、音声認識、ヘッドアップディスプレイ、車線逸脱警告システム、速度制限認識や推奨機能を備えた 「PEUGEOT Connected 3D ナビゲーション」が標準装備される。また、リアパーキングカメラと前後のセンサーを備えたパークアシスト180 も標準装備された。さらに、ビデオアドバンスエマージェンシーブレーキシステム、コリジョンアラート、フォワードコリジョンウォーニングも採用されている。
なお、eエキスパートは、2025年までにラインナップ全体に電動モデルを用意するブランドの電動化戦略の一部になる、としている。